牧神の午後の日記

オタク系の話題です

BLASSREITER第22話「届かぬ想い」

 ベアトリス役を大原さんが演じていたのが非常に効いた、ベアトリスとヘルマンの決戦回でした。なぜ彼女がザーギンにあれほどまで尽くすのか?彼女の過去に何があったのかは、あるいは明らかにはならないかと懸念していたのですが、最後の最後でやられました。なんというか、優しすぎる人間はその優しさに常に押しつぶされてしまうような。そして、ザーギンの駆る白馬がまさかベアトリスの大切にしていた、彼女の死の原因になる馬だったとは思いも寄りませんでした。
 彼女とマレクに自らの想いを託すヘルマンの決戦を軸に話は進みます。ベアトリスの過去話で盛り上げておき、ヘルマンにも勿論見せ場は用意されています。彼の呼びかけで復活したマレクに「もしからしたら良い兄貴になれたと思うか?」という問い掛けへのマレクの肯定、そしてそれを受けて、「これでやっと言えそうだ」とアマンダに語りかけた瞬間の最期は運命の苛烈さを呪いたくなります。
 序盤から物語を引っ張ってきたヘルマンの最期とザーギンの片腕とも言えるベアトリスの最期を経て、いよいよ物語は最終決戦に向かうのでしょうか?アポカプリスナイツはまだ健在ですが、覚醒ザーギンには役者不足の感が否めず、一方で最後の切り札とも言えるアンチナノマシンの設計図はサーシャの頭の中と、図面はアマンダの下に。いまだ目覚める気配の無いジョゼフはいつ目覚めるのか?エレアはどこに行ってしまったのか?ラストに出た爆撃機のようなものはいったい何か?残り2回です。