牧神の午後の日記

オタク系の話題です

2009-01-01から1年間の記事一覧

がん緩和ケア最前線 坂井かをり

漫画ではありますが、「ゴッドハンド輝」なんかでペイン・クリニックの話はしっていたので、緩和ケアはターミナルケアではなく、もっと積極的な治療の手段というのは当たり前、斗思っていました。それが、世間一般ではまさに他の治療手段が無くなったときや…

東京皇帝北条恋歌3 竹井10日

ちょっとテンション下がったかなぁ、な第3巻。まぁ、前巻のヒキが修羅場中な修羅場だったんで、それもまた当たり前でしょうか。昔の歌じゃありませんが、同じ人を好きになった、と言うのが嗤うしかない状況。しかも客観的には横恋慕しているのは、タイトル…

絶望の精神史 金子光晴

自伝というほど自分のことしか書いていないわけではないし、私小説ではなく作者の身の回りの人たちの実話であるし、エッセイというにはテーマが重すぎる。明治百年を間もなく迎えようという1,960年の刊行。「日本人」というやつは、明治の頃と比べてどれだけ…

午後のお茶は妖精の国で 遠藤淑子

いつもの設定だけファンタジーでやっていることは遠藤節全開な「午後のお茶は妖精の国で」の第2巻ですが、シリアスの比重が高くなってきた感じ。同じようなテーマでも短編だとコメディの中のアクセントですむのですが、長編になると非常に重いテーマとして…

風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険 菜摘ひかる

彼女が既に死んでいること、結局心不全だったわけですが、一時自殺説も流れた、という先入観があるからかもしれませんが、読んでいて楽しいことは確かなのですが、どうもその底に空虚さを感じずにはいられませんでした。 SMクラブに始まって、ピンサロ、ホテ…

Bento3

最近ではMacでもWindowsでも日常用途でできることは殆ど変わらなくなってきているけど、それでも3rd partyの出しているソフトで、このBentoほどMacらしいソフトはないと思う(まぁFilemaker社はAppleの子会社だからという事情もあるが)。そういえば、14〜5年…

ブラームス/ピアノ協奏曲第2番 pf;ラローチャ/指揮;ヨッフム/ベルリン・ドイツ響

まずラローチャのドイツモノ、しかもブラームスと言うのが珍しい。さらにバックがヨッフム指揮するベルリン・ドイツ響と、バリバリゲルマン。もう期待が溢れんばかりでになろうというもの。で、冒頭の朗々としたホルンの音色にノックアウト。そしてそのホル…

なぜ阪神は勝てないのか? 江夏豊/岡田彰布

今年のペナントレース開幕前、評論家の前評判は決して悪くなかったのに、なぜか3位争いも危うくなりそうな今年の阪神タイガースの為体。それを昨年までの監督岡田さんと、TX系で時々明晰な解説を聞かせてくれる江夏さんがこきおろす、じゃなくってその原因を…

情報検索入門ハンドブック 松本勝久

図書館の司書さんやサーチャーさん向けの本です。著者紹介によると「情報の組織化、セマンティック情報システムに興味を持つ」とのことで、シソーラスへの言及も概論にとどまらず、実例をあげていて参考になります。さらに、ある主題に関するデータを調査す…

続・反社会学講座 パオロ・マッツァリーノ

抱腹絶倒学問系コメディという新ジャンルを開拓した前著「反社会学講座」の文字通りの続編です。といっても、単行本「反社会学の不埒な研究報告」の改題とのこと。そのあたりの事情は冒頭の「文庫版へのまえがき」で述べられています。 前著同様、統計やアン…

ハッピー・バースディ 新井素子

新井素子さんのサイコホラーということで、例によって読み終わっても、まだ怖さが残ります。この怖さってどこから来るのか?というのは、有川浩さんの開設にかかれている通り彼女の文章の「共感力」のなせる技、というのには全くの同感。ただ、この本の二人…

ワルターのブラ4

コロンビア交響楽団というのは、当時引退していたブルーノ・ワルターにステレオ録音をしてもらうためにわざわざ用意されたオケなのですが、人数的な制約もあって、必ずしも全ての録音が極上とは言えないのが実情です。その中で、ワルター最晩年の全てを包み…

図書館を使い倒す! 千野信浩

サブタイトルは「ネットでは出来ない資料探しの『技』と『コツ』」。で、ビジネス調査を対象としたタイトル・サブタイトル通りの本です。 ビジネスにおける調査では、ネットの検索ではなかなか全体を俯瞰することが出来ないものですが、図書館の開架図書であ…

贈るうた 吉野弘

多分私と同世代アラフォー(既に死語?)の方々は、中学時代の国語の教科書が光村図書のものだったなら、「やさしい心に責められながら/娘はどこまでゆけるだろう。/下唇を噛んで/つらい気持ちで/美しい夕焼けも見ないで。」で締めくくられる詩に見覚えが…

鋼の錬金術師 23 荒川弘

17巻(ブリッグズ編)以降、発売日に全部買ってはいたのですが、追いかけるのが辛くなっていたのを、この連休中にまとめて読破。大型連休引きこもり万歳です。 いやぁ、エルリック兄弟の親父は双子で、と言うのを想像していたのですが、クセルクセスの悲劇と…

HELLSING VI

amazonからは発売日に届いていたのですが、日々の忙しさに紛れているうちに忘れてしまい、ようやく本日試聴。当初予定通りの発売という制作者側の苦労も、こんなに見るタイミングを失していては台無しですね。 DVD再生開始、でUNIVERSAL GENEONのロゴにUNIVE…

100億の男 4 国友やすゆき

六本木用地買収で鍵を握る少女、最初はマリエに引きずられる形だったのが、いつのまにか彼がイニシアティブをとって金持ちのボンボン真鍋との株の仕手戦一騎打ちの勝負に、ということで、帯には「ノンストップ経済コミック」と煽っているのですが、仕手戦と…

16ポートHub名人

最近買い増ししたiPod nanoや、以前から使っているiPod touchですが、USB接続ケーブルに繋いでも正常にマウントできないことが最近になって頻発してきました。ケーブルを交換してもNGですし、USBで繋いでいる周辺機器が多すぎて、カスケード(4ポートハブによ…

うつ病 私の出会った患者さん 樋口輝彦/不安・抑うつ臨床研究会

出版が少々古い為(1998)、最新の研究成果や、薬の種類についてフォローはされていません。薬は三環系、四環系のみの紹介ですし、当時SSRIは国内の認可が下りていなかったという状況のようです。 ただ、20人以上の(当時)現役の医師が書いた実際の症例紹介は…

しがみつかない生き方 香山リカ

サブタイトルに「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール とあります。その為のキーワードが「しがみつかない」ということで、もっと言ってしまえば知足、ということでしょうか。 最初の方は正直、小泉改革による競争至上主義への批判が鼻につく部分が多い…

日本のITコストはなぜ高いのか? 森和昭

特に保守コストに焦点を当てて、情報システムコストの多くを占める保守コストを下げる必要がある、そのためには保守コストの客観的な評価が必要であるし、欧米のような3rd partyによる保守サービスの普及も有用、さらに今後の動向クラウドコンピューティング…

2時間でわかる図解ISO27001早わかり 白潟敏郎/安達裕哉

デロイトトーマツグループのトーマツ環境品質研究所のコンサルタントが書いたiSO27001、いわゆるISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の概説書。2時間で判る、というとおり表面をザラっと撫でている感じですが、取っ付きの悪いISMSを判りやすくまと…

自殺島 1 森恒二

帯のキャッチコピー「死ねないなら−−生きるしかないんだ」のコピーに魅かれて購入。 日本国政府は年々増加する自殺常習者への対策、回復への医療、社会復帰のサポート等に頭を痛め、ついに自殺常習者を日本国民の保護対象外とすることを決定する。そのための…

GIRL FRIENDS-ガールフレンズ- [3] 森永みるく

前巻ラストでショーゲキの告白をしでかしてしまって、同フォロー付けるのかと思っていたら、冷却期間を置いて冗談で済ませるという在る意味消極的な選択肢を主人公は選ぶわけですが、エロゲならそのままバッドエンド直行ですよ?と余計な心配をしてしまいそ…

続オーディオ常識のウソ・マコト 千葉憲昭

前著は未読なのですが、読後、思わず前著もポチってしまいました。 内容面理系チックで電子回路に関する公式も出てきて、在る程度の基礎知識がないと読むのは少々ツライかもしれません。中学時代に勉強したアマチュア無線技士(と書くと次代の古さを感じます…

「探査機“かぐや”が見た月世界」

映画というと語弊がありますが、大阪市立科学館のプラネタリウムで現在上映中のコンテンツ。平日最終投影を見たのですが、結構の入りにびっくり。私のような不良会社員は少なく、おば様方や敬老組、カップルが多かったように思いますが。 上映全部がかぐやの…

勝つか負けるか五分五分と踏んでいたのですが

結局、日本時間本日未明のイベントではビートルズの楽曲配信といったビッグサプライズは無く、各iPodシリーズ(+iTunesやサービス)のアップデートという順当な内容だったわけです。 にも拘わらず、この胸いっぱいに広がる敗北感は何なのでしょう?orz ご購入…

灼眼のシャナXIX 高橋弥七郎

なんという哀しく歪んだありよう。今までSシリーズで登場した数々の紅世の王、フレイムヘイズの豪華絢爛な戦い絵巻が繰り広げられ、一方でいよいよ祭礼の蛇として神の復活と、代行体たる悠二とシャナの再会というクライマックスの連続で息つく暇もない本巻…

女性を創造する ワコール物語 立石泰則

渡辺一雄のワコール本が、ワコールの創業者塚本にスポットライトを浴びせたものなのに対して、こちらは元々のタイトルである「二つの轍」、つまりは創業者塚本を支え、トロイカ体制を組んだ同級生二人、経理・財務をしきった中村伊一と川口郁雄に焦点を当て…

雪豹アプリ対応状況その後

前回書いたもの含めて対応状況をフォロー。1.safariStand 64bitでは未対応。作者対応待ちながら、SIMBLは64bit版が公開されたので、前途は明るいかも。 2.Scansnap Manager他Scansnap1500関連 こちらも相変わらず対応待ち。現在は同ページから辿れる環境設定…