牧神の午後の日記

オタク系の話題です

アレクサンダー大王 天上の王国 赤石路代

 イスカンダルです。ライダーです。アイオニオン・ヘタイロイですよ−−じゃないですが。ヘレニズムの体現者、英雄アレクサンダー大王の生涯を側近ヘファイスティオンを主人公として語らせています。
 元々は1997年から1998年にかけて角川書店から発行されていた「あすか歴史ロマンDX」(季刊だったと記憶しています。森川久美さんの「イスタンブル物語」がLALAから移った雑誌です)に連載、雑誌の休刊に伴い残念ながら未完(単行本化にあたり補足説明を付けたそうです)だったものを、小学館の「flowers増刊凛花」(季刊)で2009年から復活させたものだそうです。って、休載期間が10年以上!?よく復活できたものですとまずは感嘆しつつ、2巻同時発売です。
 冒頭書いたように、どうしてもイスカンダルなイメージで「そも、王とは孤高なるや?否や?」という聖杯問答での最後の問い掛け、当然脳内再生ボイスは大塚明夫さんとなるのですが、赤石さんの絵柄は線が細いですし、伝承通り小柄でえーと受ですか?その筋は詳しくないので解りかねますが(笑)。少なくとも大塚さんよりも関智一さんなイメージ。
 主人公のヘファイスティオンは弱いながらもESPという設定で、故にアレクサンダー危急の際には名を呼ばずとも心に思うだけで駆けつけるという忠義っぷり。ヘファイスティオンも普段は多くの雑種共(違)の余計な思念でノイローゼ気味になりながらもアレクサンダーのそばにいるときは安らげるために、友情以上のものを王に感じていそうなのがまたその筋の方の好みになるのでしょうかね?CVは小野大輔さんということで(笑)。−−はさておいても、純粋にアレクサンダー大王が見た「天上の王国」とそこに向かって駆け抜けて行く様を読むだけでも十分に味わい深いです。

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