牧神の午後の日記

オタク系の話題です

シュメル神話の世界 岡田明子/小林登志子

 中学時代から世界の4大文明の一つとしてメソポタミア文明を習っていて、その文明を築いたシュメルについて、名前は知っていても彼らがどのような生活をしていたのか?最古の都市生活とはどのようなものだったのか?何よりどのような神話をもっていたのか?せいぜい知っていたのは大洪水の原形(プロトタイプ)とギルガメシュの名前だけ。後者に至っては某TV番組とエロゲの金ピカ迂闊王を通じての貧困なイメージってのが泣ける。
 世界創世から都市の滅亡まで、確かにここにあるのは、あらゆる神話の原形といってよいのかもしれません。なんといっても多神教で神々も人間臭く、無慈悲なところ慈悲深いところ両面合わせ持つのは、日本神話、ギリシャ神話と共通していてなじみ深いです。ええ、固有名詞を除いては。やっぱり語感に馴染が薄いので正直取っつきづらいです。それでも様々な英雄・怪物等々ストーリーは(欠損はあるものの)興味深く読めました。

amazon: シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)