牧神の午後の日記

オタク系の話題です

王子の優雅な生活(仮)2 紫堂恭子

 王城を離れ狩に出ていた間にクーデターでその地位を追われた天然なアンドレア元王子の流浪(?)の生活を面白おかしく描いた「王子の優雅な生活(仮)」の2巻は、ナンパ師としてのスキルを発揮。理由アリ美女セリーナとお近づきになることに成功。が、彼女どうやら有能なギルバート森林官の幼なじみのようで…。と今回はセリーナとギルバートの想い出に身分制度を絡めたちょっと重い展開。勿論、そんな重さも天然なアンドレア王子が吹き払ってくれるのですが、一方でクーデターを起こした張本人アガレス新国王がついにアンドレア追討に本気で取り組むことに、といよいよ物語がシリアスに大きく振れるのか?というところで次巻に続く。
 相変わらず天然な王子の言動っぷりは天然ゆえに真理をついていて、読んでいるこちらが思わず「グラン・ローヴァ様」と呼びかけたくなるほど(違)。セリーナ様の過去は大変重いながらも、思わず相手してください(不謹慎)だったり、今回出番少ないながらも相変わらずイリヤちゃんは可愛いし(爆)。
 と、続きが大変楽しみになってきた状況ながら、掲載誌の夢幻館が雑誌発行休止で続きはWebで、ということになったようです。最近はWebコミックも増えてきたようですが、採算をとれているのか収益モデルを確立しているところはまだ無いのが現状なので、先行きはかなり心配です。余談ながら、紫堂さんの「聖なる花嫁の反乱」を掲載している講談社のMichaoもよからぬウワサを聞いたりしますし。

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