牧神の午後の日記

オタク系の話題です

HEAVENカンパニー なかじ有紀

 なかじさんの漫画を読むのはひょっとすると「ハッスルで行こう」以来です。
 グリーンオフィスHEAVENを舞台にした主人公茉莉花(まりか)の新社会人としての成長と恋ってことで、どっちかっつぅとLaLaよりMelody向けな作品のような気もするのですが、掲載誌はLaLaでしかもH16, H19, H21と一作づつ読み切り連作形式で書き進めたスローペースな作品。なかじさんは絵柄はほぼ完成しているので違和感はないのですが、雑誌掲載時にこれを読んでいると実時間とのギャップに悩まされているなじゃなかろうか、と余計な心配したり。
 当然、主人公の相方(先輩)はセンスに恵まれていて、独立心があって、無愛想、でもちょっと優しくて可愛げがある、というなかじさんが昔から得意にしていたキャラクター。主人公もなかじさん得意の前向きキャラなんで安心して読めます。
 グリーンオフィスっていうのは、作品の中で明確な説明はないのですが、オフィス向けの鉢植え植木の配送・メンテナンスやイベント向けのフラワーコーディネートしたり、っていう業種のようで、植物の世話+センスが必要な模様。当然取材なんかもされているわけで裏話は書き下ろしの後書きにちょこっと触れられています。花屋さんなんかは、実際には植物の世話で手が相当荒れると聞いたことがあるのですが、本編でも後書きでも特に触れていませんでしたけど最近は違うのでしょうか?ちょっと気になりました。

amazon: HEAVENカンパニー