牧神の午後の日記

オタク系の話題です

カタルシスの見事さ

 賀東招二さんのフルメタルパニックシリーズ「終わるデイ・バイ・デイ」の上下巻読了。まさにアニメ再放送も佳境に入ったところ、大ラスのクライマックスに向けた最後のタメの部分ですが、一足先にクライマックスを体感しました。
 突然の千鳥かなめ護衛の任務の解任。直前の散髪シーンの情感があふれていただけに上巻ラストの急降下が引き立ちました(アニメではヤマカンの脚本・絵コンテ・演出が光っていました)。そして下巻を通して流れる沈欝な空気。それも全てラストのアーバレスト覚醒のため。ページ数にして10ページとちょっとの描写ですが、敵5機を向こうに回しての大立ち回り、圧倒的な力でもって重苦しい雰囲気が全て打ち払われました。
 アニメでは印象的だったうそつきクレタ人や、なんといってもゲイツ関連のエピソードが小説ではなかったのが意外でした。アニメ版での補完が凄いなぁ、と。

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