牧神の午後の日記

オタク系の話題です

ギアスに関するチラ裏

 あまり整理できていませんが。。。現在舞台に上がって覇権を争っているのは3人。皇帝とシュナイゼルルルーシュ。まぁ、スザクは自ら上に立つのではなく、誰かの銃として動いているってことで今はそれがシュナイゼルってことでしょう。
 皇帝の目的は、「嘘」に満ちたこの世界を作り替えること。全然具体的でないし、そもそもこの世界のどこらへんが嘘まみれなのか。嘘のない世界なんて本当にできるのか?判りません。たとえば、人には外面と内面があって、そのギャップがある、ということは、世界を作り替えても変わらないような気がします。というか、逆にえらく殺伐とした世界になりそうな気がするのですが、まぁ、彼には何らかのビジョンがあるのでしょう。
 シュナイゼルの目的、というか方法論はTURN20で明示されたと思います。「支配されたがっている人」を支配する。自らその道を指し示すということで、おそらくは結果として争いのない世界を構築するのでしょう。ナナリーの平和な世界を理想論としつつ、ヤツは本気でそれを信じていそうな気がします。
 でルルーシュは?彼の目的はナナリーの居場所を確保し、マリアンヌ殺害の真相を明らかにすること。しかし、ナナリーは今や亡く、マリアンヌの死の真相も自分だけが判れば良い、のようです。ナナリー、ロロ達の死を通じ、諸悪の根源が皇帝であり、彼を弑することが、守るべき者を失った自分の存在理由と考えているようです(なんとなく、美樹を失いながら、飛鳥了への復讐を誓う不動明デビルマンを想起させます)。
 つまり、ルルーシュには皇帝、シュナイゼルが有しているであろう「その後」の展望が現在全くないんですね。ナナリーの総督就任をきっかけに、ナナリーを守る以外の自分を見いだしたルルーシュではありましたが、黒の騎士団から裏切られ、ナナリーが亡い今、その意識は希薄になったように見えます。また、その当時であっても、単にブリタニアを打倒する、そのための合衆国構想であって、打倒した後、どうするのか(理念や政治体制等)?は星刻ほどには考えていなかったように見えます。いわば、ブリタニア打倒→日本解放→ゼロは姿を消すのような展開をルルーシュは考えていたのかもしれません。
 最終回を前に彼は「その後」を見いだすのか、個人的には興味深く見守っています。ひょっとすると、次回の皇帝との対話がキーになるかもしれない、とは思っているのですが。

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