牧神の午後の日記

オタク系の話題です

猛毒と言う名のAS

 賀東招二さんのフルメタルパニックシリーズ「揺れるイントゥ・ザ・ブルー」読了。アニメでは1期のクライマックス二位置づけられたエピソードです。
 よんでまず気がついたのが、些細な部分でアニメと異なっていること、たとえば、ダニガンがかなめに迫るところ、かなめの起死回生の三枚下ろしは流石にグロいのでアニメ版ではカットされています。一方、アニメ版では米軍を向こうに回してとぼけたりおどしたり、と海千山千の交渉をしていたカリーニンに関する描写が小説版では全くなし、と言う感じ。当たり障りの無い言い方になりますが、アニメにはアニメなりの面白さがありますし原作小説には原作小説なりの面白さがありますね。
 その他、ラムダドライバの設計について、ミスリルでテッサ以外のウィスパードが行ったこと、彼/彼女はそのためにブラックテクノロジーから知識を引き悪しすぎたため、壊れてしまったこと、つまり、ミスリルにはアーバレスト以外にラムダドライバ搭載機がもはや製造できないこと、等設定周りが語られているのが興味深いところです。

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