牧神の午後の日記

オタク系の話題です

死の快楽と実感

 「空の境界 第三章 痛覚残留」がamazonから届きましたので鑑賞。
 なんといってもヒロイン藤乃んでしょう。能登さんが好演で、彼女の人間離れしたところと儚さの演技が彼女の声質と(一種の)演技力の乏しさにぴったりと嵌っていたと思います。
 冒頭のいきなりのレイプシーン、藤乃の殺人シーン等、随所に残虐な描写が繰り広げられますが、それと裏腹な何気ない室内の描写の細かさ、そしてクライマックスの戦闘シーンにおける橋の崩壊等、作画面も劇場版に相応しい力の入り方で、劇場の大画面で見ると圧倒されるだろうと想像できます。あと式の初めて見せた心からの笑顔と。これを見せられたら、そりゃ幹也も落ちるなぁと納得。そして病気を「殺す」という式の選択とその彼女の笑顔で、今までにない視聴感の良さが、一種この作品らしくないと思わされるのもまた事実な訳でした(笑)。

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