牧神の午後の日記

オタク系の話題です

成長の兆し

 宮村優子さんの「電脳コイル」6巻読了。前巻でハラケンが受け取ったカンナのメガネの探索を縦軸にアニメ版以上の登場人物とその複雑な思惑を横軸にし、コイル探偵局と大黒黒客、そしてヤサコとイサコが描かれます。
 メガネが12歳で効力を失うという小説版独自の設定が効いていて、主人公達はあと1年でメガネが使えなくなると焦っていて、タマコさんはもう使えなくなってしまったがゆえに、ずっとhきずってしまっている感じ、そのメガネへのお互いの想いが登場人物の行動に説得力を与えています。
 そして、ハラケン、今までアニメとは違い底意地の悪い印象が強かったのですが、前巻からのカンナの父親との交流、そしてカンナのメガネの探索を通じてアニメ版に近い、素直さが少し出てきたようで、これならヤサコたんを預けてもいいかなと想いました(笑)。

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