日本レストランシステムの創業者、大林豁史会長の「外食・非常識経営論」読了。
自前主義、物流センターを都心に持たせる、店舗も賃借りではなく購入、等々、一般的な持たざる経営、効率経営といった見地からは逆張りに思えるような非常識な日本レストランシステムの経営について語られた本です。
一般に優秀な企業というのは、バリューチェーンや経営管理について各々が有機的に結びついていて、単純に一部の仕組みをコピーすれば同じような優秀企業ができないことは論を待たないと思います。実際、日本レストランシステムも上記の非常識な部分も、全てが有機的に結びついた結果、マネのできない日本一の利益率を達成しているのです。そういう意味で帯に「一つでも当てはまったら、まだまだ利益をあげられます!」等とチェックリストがありますが、そんな単純な話でない事は自明ですね。
内容面でも非常に素晴らしいですが、さらに巻末に日本の外食産業の歴史がまとまっていて、これもまた素晴らしくお役立ちです。