金庸の「秘曲 笑傲江湖」の第6巻妖人東方不敗を読了。
で、まずはガッカリしたこと。このタイトルロールな東方不敗が最初の1章であっさりやられてしまうことでしょう。勿論、その強さは圧倒的で、主人公を含めた4人がかりでも全くの互角どころか東方不敗の敵ではなく、ぶっちゃけ偽計により辛うじて勝利を得たに過ぎなかったのですが。
それよりも今回は陰謀渦巻く江湖での一番の策略家、今までのシナリオを描いた人間が明らかになるという話。いえ、怪しい雰囲気はあったのですが、彼が今まで張り巡らせた陰謀が明らかになる下りは、まるで推理小説を読んでいるよう。勿論、彼の陰謀はそれにとどまらないと思います。どのようなクライマックスに導いてくれるのか、最終巻が非常に楽しみです。