牧神の午後の日記

オタク系の話題です

常識外れは褒め言葉

 ジョン・スポールストラさんの「エスキモーが氷を買うとき」を読了。前作の「氷を売る」は未読。
 スポーツマーケティングは訳者が解説で書かれているように日本ではまだまだこれからの分野ではありますが、アメリカでの著者の実践がとにかく面白い。第一人者による成功談ってことで鼻に付くかも、と思っていたのですが、「売上は全てを癒す」とばかりに、マーケッターの仕事をする以上、売上をあげてナンボ、という考え方がある意味スマート。そのためなら、バスケのチケットにファミリーレストランとタイアップして夕食券を付けたり、相手チームに有名人がいれば、彼の肖像も使う、と常識外れなことでもなんでもやってみる。もちろん、広告効果も検証して、費用1$に4$の売上がなければ次の手を考える、とあくまでクール。
 このような考えは受け付けない人もいるかもしれませんが、非常に刺激を受けました。

amazon: エスキモーが氷を買うとき―奇跡のマーケティング