牧神の午後の日記

オタク系の話題です

変革とはなんと難しいことか

 ボスコンのジーニー・ダック女史の「チェンジモンスター」読了。2001年発行ということで、少し古め。
 但し、ここに書かれてある内容は全く古びていません。"なぜ改革は挫折してしまうのか?"というサブタイトル通り、変革を為すに当たっての抵抗の大きさ、それはどのような背景から出ていて、どのように対処すべきなのか?ということをチェンジカーブという変革の意識・意欲を時系列にそった5つの局面(停滞段階、準備段階、実行段階、決着段階、結実段階)に応じて説明しています。変革を最後までやり遂げることはその局面曲目で多くのワナがあり、さらに結実段階で果実を享受できる期間すら許されず、新たな変革を進める必要がある、ある意味、「自分の会社を変えたい!」と思っている人間にとっては絶望的な書かもしれません。
 それゆえに変革の価値は非常に大きいのです。

amazon: チェンジモンスター—なぜ改革は挫折してしまうのか?(\260)
amazon: ジョン・コッターの企業変革ノート(\2,310)
コッターは変革について八つの段階としていますが、それぞれに対してどう対処するのか? どう周りを巻き込むのか? という点で本書と共通です。これは理論編(企業変革力)に対する実践事例集という位置づけです。