牧神の午後の日記

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聖なる花嫁の反乱 4巻

 ファンタジーの国エーレで選ばれた神に捧げる9番目の花嫁・超天然お転婆娘エリセを主人公にした紫堂さんの久しぶりの長編ファンタジーも4巻目。
 今巻の見どころはなんといっても超絶サディスティックな緋の貴婦人により傷ついた美形リオンーーじゃなく、囚われた彼を救出するヴァンの手段を選ばない冷徹さ、でしょうか。そのやり方は助けられた身のリオンでさえも嫌悪感を抱かせるものでした。そしてそんなヴァンがリオンを連れて行ったのは、リオンと同じおような徴を持つシドとその娘アイラの元。「神から一番遠いところにいる」というシドの元へ連れてきたヴァンの真意はどこにあるのか?凄腕傭兵隊に拉致された主人公エリセを傭兵の掟を裏切ってまで救出したグウィン、彼はもう一つのエーレ人の末裔であり、彼の所属する隠れ里の神殿長にはリオンやシド、そしてシエナ同様の徴があるらしい。アンゲロスの信託を持つ者達と花嫁の関係はどのようなものなのか、花嫁を捧げなければ世界が滅びるという神はどのような存在なのか?話の焦点がシリアスモードでドンドン絞られて行く中で、今回のチェックはシドの娘アイラ(12歳)の可愛さです。
 後書きには紫堂さんのアシスタントってどんなことするの?のまずは採用編。思ったよりキビシーですね。

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