牧神の午後の日記

オタク系の話題です

コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN 24『ダモクレス の 空』

  1. 最終回に向けて話が一気に収束してきた感があります。昨日の世界を永続させたいシャルル、今日の世界を永続させたいシュナイゼル、それに対して明日を望むルルーシュというのは、ガンダムSeed, ガンダムSeed Destinyで世界を無くそうとしたラウ・ル・クルーゼ、世界を遺伝子により規定し人の意志を認めないデュランダル議長、それに対して明日を望むキラを彷彿とさせます。キラも「僕らは明日が欲しい」と言っていますしね。シュナイゼルに対してマオにかけたのと同様のビデオ作戦を使うとは流石に思いも寄りませんでした。その中でシュナイゼルの本質、敗けない戦いをする、を喝破していたのも良かったです。
  2. ケリをつけるべくシュナイゼルにギアスをかけるルルーシュ。ここで気になったのが、シュナイゼルは「何なりとお命じください。ゼロ様」と言っていること。ルルーシュは自分のいない世界でゼロの理想を追求する存在としてシュナイゼルを据えようとしているのかもしれない、と妄想しました。彼の思考能力の高さであれば、確かにゼロを演じ、ゼロの理想を追求することも可能かもしれません。「ノリ・メ・タンゲレ」でヴェアダルがペテロに望んだように。
  3. 咲世子さんやロイド伯、セシルさん等には筋を通させ、あくまで自分たちだけで十字架を背負おうとするルルーシュに泣けてしまいました。艦橋での別れのシーンを経て星刻へ「私たちは脅されていたのです」と咲世子さんの説明に至るシーンは咲世子さん達の心情を思うと非常に辛かったです。一方対照的だったのがディートハルトの最期。「貴方の物語は既に完結している」と自分を否定する人間に対してはギアスをかけるにも値しないとバッサリ斬って捨てるのは痛快でした。
  4. 最後の敵は開眼したナナリー。彼女はルルーシュの目的を知らず、あくまで人類の敵としてのルルーシュに対峙します。ルルーシュはナナリーにギアスをかけられるのか、が次回に向けてのヒキになっています。あえてあたらない次回予想をするなら、ここの二人の勝負やスザクVSカレンの勝利の行方も描かず、最終回はいきなり1年後位。ダモクレスはナナリーのフレイヤの鍵により破壊。中に残ったシュナイゼルルルーシュ、ナナリーは公式には行方不明ながらほぼ死亡という扱い。生き残ったコーネリアが第100代ブリタニア皇帝として即位し、ルルーシュが本来進めようとしていた自由化の路線を推進。当然傍ら(帝国宰相位でも可)にはギルバート。合衆国連合は存続するも、黒の騎士団は壊滅状態のため各国が再度軍備を整える時代に。スザクやカレン、ロイド伯等の関係者が戴冠式に出席し、過去を振り返る、ということで次回予告との整合性をとって、ラストのラストにどこかで幸せそうに暮らしている三兄妹+C.C.+オレンジ卿という構図(何となくマリアンヌとナナリー、ルルーシュの美しい記憶がラップするような感じで)を妄想。

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原作は特捜司法官S-Aシリーズで有名な麻城ゆうさんで、漫画化が道原かつみさん。イエスの正体が実は?というサスペンスタッチの歴史フィクションです。
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