牧神の午後の日記

オタク系の話題です

恐るべき怪物への対処法

 本間正人さんの「モンスター・ペアレント」読了。言葉の普及とともにこの手の本が多く上梓されていますが、この本が一味違うのはモンスター・ペアレントのような相手にどう対処するか、についてコーチングメソッドを適用したことです。
 もちろん、性善説的な立場で、「相手の中に答えがある」というコーチングをそのまま使うと彼らはつけあがるだけです。彼らは理性的な人の言葉が通じる状態ではありません。そこで、コーチングメソッドの逆を行く。これが彼らへの対処方法、というのがこの本のキモで、それらを用いたスキットを後半に用意しています。これらのスキットを読むだけでも面白いのですが、コーチングを逆に使うというのが非常に面白かった、というのが正直な感想。
 最後に、モンスター・ペアレントは誰にでもなる可能性があって、そうならないためのちょっとしたtipsもあるのが親切設計です。

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