一番最初の予告では学園ラブコメというふれこみだったのに、そのタイトルが明らかになったときに、何じゃそりゃぁ？と不安に駆られた田中ロミオさんの「AURA〜魔竜院光牙最後の戦い〜」読了です。いや、泣いて笑って本当に面白かった。
主人公は中学時代にとあるイタイ過去を持ちながら、今では「普通」を目指す高校デビューの少年。ところが、彼の封印したイタイ過去を思い起こさせるような少女、そしてクラスメイツたちに巻き込まれた学園ライフを描いた、ボーイ・ミーツ・ガールな物語。とにかく物語にぶち込んだあらゆる素材(イタイ過去やちょっとした通りすがりの登場人物、さらにはタイトルさえも)をすべて料理しつくしてやる、と徹底的に作り込んでるもんだから、笑って泣いて、時には主人公たちの痛さに自分を重ねたり、弱さに身が切られる切なさを感じたり、と最後の最後の大団円に至るまで、感情の激しい振幅に大忙し。なんというか久しぶりに田中ロミオさんを堪能したという満足感がありました。
しかし、こんな話書いて、もうらぶこめkでは書くネタがなくなったんじゃないか？要らぬ心配までしてしまいました。
ちなみに、ヒロインのレディズ佐藤さんも良いですが、やっぱり一番は子鳩ちゃんでしょう。私もいやされたいです。途中疑って申し訳ありませんでしたm(? ?)m。でも最後の「あってもいいと思うんだよっ」には大爆笑。
