牧神の午後の日記

オタク系の話題です

フィラデルフィア美術館展

 京都市立美術館で9月24日まで開催中。
 お目当てはルノワールのルグラン嬢。以前ブリジストンに来てたのを見て一目ぼれ。
 点数は少ないながらモネの「水練と日本の橋」、デュシャンの「チェスプレイヤー」、ピカソの「3人の音楽家」等々、小粒でピリリな作品が多かったように思います。

 ただ、展示順序とカテゴリにはかなり疑問。
 全体が「写実主義と近代市民生活」「印象派とポスト印象派」「キュビズムとエコール・ド・パリ」「シュルレアリズムと夢」「アメリカ芸術」で、点数が一番多いのはやはり「印象派とポスト印象派」。「シュルレアリズムと夢」はわずか4点。で、この展示順序と組み合わせが、なんというか、連続性が感じられない。ポスト印象派⇒エコール・ド・パリ⇒キュビズムシュールレアリズムあたりにして欲しいのだけど、エコール・ド・パリとキュビズムが入れ替わってる。まぁ、ポスト印象派からキュビズムといのはセザンヌゴッホあたりからというのでも繋がるけど、それならセザンヌゴッホの点数がもっとあったほうが良い(セザンヌ3点、ゴッホ1点、ゴーギャン1点)。また細かいけど、モネの「水練と日本の橋」とルノワールの「ルグラン嬢」を並べるのは相当違和感を感じた。
 それと希望を言うと、アメリカ美術ってことで、ホイッスラーが欲しかったところ。