牧神の午後の日記

オタク系の話題です

ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?

 「おばあちゃんが言っていました。パリは花の都ですと」や「通りすがりの旅行者です」って、平成ライダーのパロ台詞じゃないですよね?というまったくもってどーでもいーことが気になったのはナイショ。劇場の中はアタシ以外はすべて小さなお友達+その親御さん。
 悪役の藤原啓治さん起用は大当たり。何百年も孤独をかこち、プリキュアと世界への復讐を心に誓う悲哀を抱えた今回の悪役を、藤原さん特有の台詞回しで熱演。じつは今回一番感情移入してしまいました。ラストもらしくて納得。プリキュア映画では一番良かったかもです。
 エンディング後、DX3「未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花」が発表されましたが、「遂に最後の大集合」ってのは、プリキュアの人数が増えすぎて、ストーリーが成立しなくなるから、DX4からは現在の仮面ライダーのように前作+今作パターンになるってことですかねえ?(妄想)

ジョルジュ・ブレートル/ウィーンフィル来日公演

 阪急西宮北口から接続している兵庫県立文化芸術センターでの来日公演。演目はシューベルト交響曲第2番とベートーヴェン交響曲第3番「エロイカ」。アンコールにブラームスハンガリー舞曲第1番と息子シュトラウスのトリッチ・トラッチ・ポルカ
 シューベルトは低温気味に始まりながら、楽章が進むにつれて興が乗ってくるタイプで終楽章の楽しさはこの上ないものでした。
 しかしこの公演の真骨頂は多分後プロのエロイカ。たとえばフルトヴェングラーのような力で押す演奏とは真逆、基調となるテンポ設定だけをみればカラヤンのようなスピーディなものだけど、細かいところでテンポを揺らして、カラヤンの単調さと切れ込みの浅さを免れています。羽毛のように軽いのに切れ味が鋭く、おそらく何百回と聴いてきて手垢にまみれたこの曲が、まるで今できたばかりのような新鮮な気持ちで聴けたのは大収穫。特にテーマや展開の終わり、ココぞというところでリタルダントをかけるのですがこれがもう甘くて、でも本質をえぐる鋭さがあって、完璧にノックアウトされました。
 アンコールではブラームスがプレートルらしいやりたい放題の演奏。いやぁ、そこまでやるか、そしてオケがそれについてくるか?!と思わずそのあざとさに苦笑をこらえることができませんでした。
 オケメンバー退場後の一般参賀は1回。ただ、オケメンバーを返すのとその一般参賀で「これでおしまい」というニュアンスで手を振っていたその茶目っ気が稚気溢れていてユーモラスでした。

 本当に久しぶりのコンサートでしたが大満足。

ベンダー・マネジメントの極意 長尾清一

 ベンダー・マネジメントと言っても、ユーザ企業が委託先のベンダーをどのようにコントロールするか?というあらゆる企業の情報システム部門ッ共通の悩みへの処方箋ではありません。それと同じ位悩みの多い、いわゆるプライムベンダーが下請けをどのように管理するかへの処方箋です。したがって、ユーザ企業の情報システム部門の人が期待して買うとちょっと悲しい目に遭います。著者はユーザ企業にも参考になる部分があるとは言っていますし、それは否定しませんがやはり、メインターゲットからは外れています。いわゆるSIerの人が読むにはポイントがまとまっていて良い本だと思います。
 委託先の選定(購買、Vendor Management Officeといった管理部門の役割)から、契約締結、実行、終了にいたるまで、時系列にソって具体的で示唆に富むポイントが記載され、さらに合間には具体的な事例を寸劇のように挟み込んでいるので、非常に判りやすく有用です。
 但し、なんというか横文字言葉が非情に多いのは困りモノ。著者は海外事例を体験した後、日本に戻ってきてその意識の遅れに驚いたと々延べているのですが、それはこうした海外の概念をそのまま日本人の血肉になるように翻案しない(economy=経済のような)ままに導入するコンサルタントにも責任の一端があるのではないか?とふと思いました。(著者に非があると言っているわけではないです、念の為)

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とある魔術の禁書目録22

 右方のフィアンマ、というか第三次大戦終結編。とはいえ、主人公があまりに人間離れしちゃって、感情移入できるポイントが少ないです。これはカマチーが後書きでも書いているように、彼が基本相手対する反論というかたちでしか自己主張しないからでしょうね。だから惚れた女のためなら手を汚すこともいとわない浜面や一方通行と比べると正直見劣りがせざるを得ない。
 そんな主人公もなんかゲコ太ストラップを残して生死不明、と言うか本文中では「二度目の『死』を迎える」となっているのですが、物理的に死んだのか、それとも「二度目」ってことはまた記憶に関する障害なのか、大変な次巻へのヒキになっています。
 その右手が2巻の時と同じように、「幻想殺し」という彼の能力は単純に腕に宿っているのではなさそうで、フィアンマと違い、アレイスターはその深遠を理解しているようです。これが後へのどんな伏線になっているのかも気になるところ。

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